2021年10月1日 三重県熊野市 クロコノマチョウ
涼しくなったので三重県熊野市までクロコノマチョウを撮影に出かけた。県北の四日市市からわざわざ熊野市まで出かけるのには理由があり、個体数が多いことの他に下の写真のように林内の足場が良い環境があることである。飛翔姿を撮影するときにこれはきわめて重要である。
![]() ちょうど鮮度の良い個体が観られたので、静止姿を撮るのには適当な時期だった。 ![]() 静止するクロコノマチョウ♂ 三重県熊野市 2021年10月1日 透過光で前翅の目玉模様を撮影してみた。 ![]() 静止するクロコノマチョウ♀ 三重県熊野市 2021年10月1日 ![]() 静止するクロコノマチョウ♀ 三重県熊野市 2021年10月1日 日中のクロコノマは不活発で、狭い範囲に何頭も静止している。この場合は♂と♀が接近していても配偶行動などは観られない。 ![]() 静止するクロコノマチョウ♂♀ 三重県熊野市 2021年10月1日 翅表を撮影するために、飛翔を狙った。暗い樹林の中なのでLED補助光を使っているが、そういう工夫をしてようやく姿を写し止めることができる。 ![]() 飛翔するクロコノマチョウ♂ 三重県熊野市 2021年10月1日 でも補助光はショボいので、カメラに近い範囲しか照らせないのは仕方がない。 ![]() 飛翔するクロコノマチョウ♂ 三重県熊野市 2021年10月1日 下のように背景の明るさに合わせて蝶に補助光を当てると、何とか遠景を含めたバランスの取れた画になる。 ![]() 飛翔するクロコノマチョウ♂ 三重県熊野市 2021年10月1日 真上から撮影すると光も十分に回ってくっきりと撮影できる。 ![]() 飛翔するクロコノマチョウ♂ 三重県熊野市 2021年10月1日 ♀も同じようにして撮影しているが、飛び方は多少緩やかに感じられる。 ![]() 飛翔するクロコノマチョウ♀ 三重県熊野市 2021年10月1日 ![]() 飛翔するクロコノマチョウ♀ 三重県熊野市 2021年10月1日 ♂は静止した♀の傍らを飛んでも、全く気にかける様子はない。 ![]() 飛翔するクロコノマチョウ♂ 三重県熊野市 2021年10月1日 この日、クロコノマチョウが翅を開かないかと思って何度もLED光を当てたのだが全く無反応だった。 クロコノマは羽化直後にパタパタと翅を広げるときがあり、その瞬間に狙うのが翅表を撮影できるチャンスのようである。このタイミングで撮影するにはちょうど羽化する日に出かける必要があるのだが、今年は完全に間に合わなかったことになる。実はここでは2019年10月14日に羽化直後で翅が柔らかい個体を多数見ており、まだ出かけるには早すぎるだろうと思っていた。ところが実際は2019年と比べると2週間も発生は早かったことになる。これほどまでも年によって羽化時期にズレが生じるとなると、来年以降の撮影時期の設定が悩ましいところである。 〈戻る〉
|