2022年6月7、9日 兵庫県佐用町 ヒロオビミドリシジミほか
今年は久しぶりにヒロオビミドリシジミを撮影に出かけた。下のような見下ろしが出来るナラガシワで開翅することがあるのでそれを撮影したかった。しかしこういう所に飛んでくるのは活動時刻の昼近くなってからなので、それまではナラガシワの高い木を竿で叩いて撮影することになる。
![]() 前日の雨粒が草の葉に残っているので冷たさを我慢しながらヒロオビミドリシジミを叩き出した。 ![]() 静止するヒロオビミドリシジミ♂ 兵庫県佐用町 2022年6月7日 ちょうど朝日が昇りはじめた頃に開翅してくれたが、残念ながら右の尾状突起が欠けている。でも、やや金色がかったヒロオビミドリの色調が撮影できた。そうか、こういう角度で光が当たると、こういうふうに光るのかと勉強になった。 ![]() 開翅するヒロオビミドリシジミ♂ 兵庫県佐用町 2022年6月7日 同じ場面を背景を入れた広角でも撮影してみたが翅の色調は青みが強くなり、全くべつの蝶のように見える。 ![]() 開翅するヒロオビミドリシジミ♂ 兵庫県佐用町 2022年6月7日 ♀も撮影しやすいところに降りてくれた。 ![]() 静止するヒロオビミドリシジミ♀ 兵庫県佐用町 2022年6月7日 ![]() 静止するヒロオビミドリシジミ♀ 兵庫県佐用町 2022年6月7日 この個体も朝日を浴びて開翅した。 ![]() 開翅するヒロオビミドリシジミ♀ 兵庫県佐用町 2022年6月7日 この2日後の6月9日の昼ちかく、さきほどのナラガシワの枝先が見える場所で待機してみた。待望のヒロオビミドリは飛来してくれたものの、残念ながら高い位置に止るばかりで開翅を見下ろして撮影することはできなかった。 ![]() 静止するヒロオビミドリシジミ♂ 兵庫県佐用町 2022年6月9日 この日の活動は不活発だったので、一度だけ卍飛翔を観ることができただけ。 ![]() 飛翔するヒロオビミドリシジミ♂ 兵庫県佐用町 2022年6月9日 朝方、ナラガシワの枝先から新鮮なウラジロミドリシジミが舞い降りてササに止まった。ちょっと違和感があったのでよく見ると、尾状突起が非常に短い個体だった。 ![]() 静止するウラジロミドリシジミ♂ 兵庫県佐用町 2022年6月7日 縁毛はしっかりあるので、破損したためではない。しばらくしてゆっくりと開翅する姿を撮影することができた。 ![]() 開翅するウラジロミドリシジミ♂ 兵庫県佐用町 2022年6月7日 この辺りではウスイロオナガシジミもよく見かけ、ミズイロオナガシジミよりも多い感じ。 ![]() 静止するウスイロオナガシジミ 兵庫県佐用町 2022年6月7日 この個体はLEDの照射でかろうじて半分くらい翅を開いてくれた。でも後翅の白斑が見えていないのでちょっと残念。ウスイロオナガの場合は、この程度までしか開かないことが多い。 ![]() 半開翅するウスイロオナガシジミ 兵庫県佐用町 2022年6月7日 松阪市のウラジロミドリの余勢をかってヒロオビミドリシジミの飛翔を狙ってみたが、結果は惨敗だった。そもそもナラガシワの枝先を飛ぶ個体が全くといっていいほどいなかったのがその原因だが、もう少し入念に調査などの事前準備をしておく必要があった。でも静止姿だがヒロオビミドリシジミらしい翅表の色調に撮れたので、無駄ではなかった。 〈戻る〉
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