2022年8月盛夏 三重県熊野市 盛夏のルーミスシジミ
ここ2年ほどより前までの盛夏のルーミスシジミは、撮影はたやすいものの裏面ばかりの同じような画ばかりになるのでそれほどおもしろいターゲットではなかった。せいぜい市町集めのように、まだ撮影したことがない場所での写真を並べてみるくらいのものだった。やはり翅表が撮影できなければ面白くはない。それでも飛翔姿であれば、まだ新鮮な翅表を写せるということがあり、そういう方向の撮影に進んでいた。
静止するルーミスシジミ 三重県熊野市 2022年8月3日 暑くなれば暑くなるほど低いところで静止する個体が目につくようになる。 静止するルーミスシジミ 三重県熊野市 2022年8月3日 しかし高温期のルーミスでも工夫次第では翅を開き、ゼフィルスのように翅表を撮影できる可能性が出てきて、がぜん盛夏の主要なターゲットになってきた。なによりこの時期のルーミスは鮮度が良く、翅表の漆黒の縁取りはたまらなく美しい。下のようなスリ傷一つない個体をちゃんと撮りたいものだ。 半開翅したルーミスシジミ 和歌山県新宮市 2022年7月25日 しかし実際に狙ってみると開翅の撮影はそんなには簡単ではなく、いろいろ試行錯誤を行っているのが現状である。 半開翅したルーミスシジミ 和歌山県新宮市 2022年8月2日 その一方、飛翔姿の撮影でも多少の進歩があり、補助光の使い方にも少しは慣れてきた。 飛翔するルーミスシジミ 三重県熊野市 2022年8月3日 飛翔するルーミスシジミ 三重県熊野市 2022年8月3日 下はプロキャプチャーを使った飛び立ち写真。ややピントが甘いのだが翅表が四枚とも写っているので掲載した。 飛翔するルーミスシジミ 三重県熊野市 2022年8月3日 カメラ自体の高ISO感度耐性も向上しているので、暗いところにいる盛夏のルーミスシジミの撮影もハードルとしてはかなり低くなっているという印象を受ける。 飛翔するルーミスシジミ 三重県熊野市 2022年8月3日 このあともルーミスシジミの撮影をいろいろ考えていたのだが、天候が不順で雨が続いているのでなかなか進められず、鮮度が良い時期が終わってしまいそうだ。それでもゴマシジミやキベリタテハが終わってから出かけていた数年前に比べれば、まだかなり早い時期なんですけどね。 〈戻る〉
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