2024年7月5〜11日 北海道 10 タテハ類と追記
一連の北海道の蝶の最後はタテハチョウ類。コヒオドシは本州産とは多少顔が違うものの、それ以外は本州産と変わりはない。それでもせっかく撮影したし、ここで提示しなければ日の目を見る機会も無いだろうから何枚か並べておく。
![]() 静止するクジャクチョウ 北海道帯広市 2024年7月9日 ![]() 静止するクジャクチョウ 北海道帯広市 2024年7月9日 林道上でテリを張っている個体に別個体が接近すると卍飛翔になる。 ![]() 飛翔するクジャクチョウ 北海道幕別町 2024年7月9日 新鮮なシータテハの美しさにはハッとする。 ![]() 静止するシータテハ 北海道幕別町 2024年7月9日 ![]() 静止するヒオドシチョウ 北海道旭川市 2024年7月5日 ![]() 静止するヒオドシチョウ 北海道旭川市 2024年7月5日 ![]() 静止するエルタテハ♂ 北海道旭川市 2024年7月5日 寒冷地産の個体は、前翅裏面端の白斑が発達するらしい。 ![]() 静止するエルタテハ♂ 北海道旭川市 2024年7月5日 コヒオドシも本州産とは別の亜種として扱われることがある。 ![]() 静止するコヒオドシ♂ 北海道鹿追町 2024年7月10日 ![]() 飛翔するコヒオドシ♂ 北海道鹿追町 2024年7月10日 最後に北海道ならではのちょっと怖かった話。 最終の11日は日高山脈でエゾツマジロウラジャノメを狙ってみた。ポイントは車止めのゲートがある林道の奥で、ゲートを越えて10分くらい歩いたところにある崖。この二日前に下見をしていた。 朝、少し薄くなった霧のなかで7時半頃にゲート前に到着するとすでに7〜8台の車が停まっている。車が多いことをちょっと意外に思ったと同時に少し安堵した。我々より先に何人かは林道に入っていることを示している。 ところが準備をしてゲートを越えて歩き始めて2〜3分で見た光景に凍り付いた。林道脇に大きなオスジカの死体が転がっていたのだ。内蔵が喰われ、まだ肉の色は鮮やかで、チラッと見えた瞳は澄んでいた。これを見た瞬間に回れ右をしてそそくさと林道から退散した。察するところ、何人かが林道を通った後でヒグマがシカを捕らえたのだろう。そしてそれを食べていたところ、我々が笛やベルを鳴らして接近したので、一時的に近くに身を隠したのだと思う。シカまでの距離は20mほどあったが、もしこれがちょっと見えにくかったりして不用意に接近していたら、何が起こったかわからない。 やはり北海道の山はヒグマの恐怖と隣り合わせなのだと思った。それと先に林道に入った人たちは無事に戻れるだろうかと心配になった。 ![]() こうして北海道で撮影した蝶類を並べてみた。最大の目標であったイシダシジミもなんとか撮影することができたので、充分に満足の行く結果となった。また次に行くときにはクマよけスプレーを持って行こうと思った。 〈戻る〉 |