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2024年9月 三重県鈴鹿市 クロコノマチョウ
9月も後半になったので昨年と同様にクロコノマチョウを観に行った。三重県では稲刈りの時期が早く8月中か9月の初旬には終わっているので、水田脇にもあまり気兼ねせずに入ることができる。このポイントは山裾の水田の際にジュズダマが並んで茂っている。
![]() 9月末というとすでに若齢幼虫はほとんどいないので、少し前に撮影しておいたものを掲載。初令幼虫は頭に角は無い。 ![]() クロコノマチョウ 初令幼虫 三重県鈴鹿市 2024年9月2日 一度脱皮すると頭に小さな角が生える。 ![]() クロコノマチョウ ニ令幼虫 三重県鈴鹿市 2024年9月2日 ![]() クロコノマチョウ 中令幼虫 三重県鈴鹿市 2024年9月2日 ![]() クロコノマチョウ 終令幼虫 三重県鈴鹿市 2024年9月24日 終齢幼虫が何頭か付くとジュズダマは上部が激しく食害される。 ![]() 根際の下草の葉裏で前蛹となる。 ![]() クロコノマチョウ 前蛹 三重県鈴鹿市 2024年9月24日 ![]() クロコノマチョウ 前蛹 三重県鈴鹿市 2024年9月24日 この蛹はもう数日で羽化しそう。 ![]() クロコノマチョウ 蛹 三重県鈴鹿市 2024年9月24日 この蛹は翅の模様が透けて見えて今にも羽化しそうだったので、傍らに座り込んで午前中待ってみたのだがダメだった。しかも翌日もそのままだったので、この状態で死んでしまったのかもしれない。 ![]() クロコノマチョウ 蛹 三重県鈴鹿市 2024年9月25日 下草の低いところで羽化する個体が多い。 ![]() 静止するクロコノマチョウ♂ 三重県鈴鹿市 2024年9月26日 下の♀はジュズダマ葉裏の比較的高い位置で羽化したもの。 ![]() 静止するクロコノマチョウ♀ 三重県鈴鹿市 2024年9月26日 ♂の開翅。翅が伸びた個体は刺激を与えると翅を開く。さらに時間が経過して翅がかたまると日陰に飛んでいってしまう。 ![]() 静止するクロコノマチョウ♂ 三重県鈴鹿市 2024年9月26日 ![]() 静止するクロコノマチョウ♂ 三重県鈴鹿市 2024年9月25日 翅を開いて眼状紋を見せるのは、敵を威嚇しているのかもしれない。でもこのぼやけた眼状紋を見せても相手が驚くとも思えないけど。 ![]() 静止するクロコノマチョウ♂ 三重県鈴鹿市 2024年9月25日 秋型の♀は前翅先端のオレンジ色が鮮やかで、目玉模様も♂よりははっきりしている。これくらいの派手な模様ならば、ちょっとビックリするかも。 ![]() 静止するクロコノマチョウ♀ 三重県鈴鹿市 2024年9月24日 羽化直後でまだ充分に飛べない時は、少し飛んでも下草の上に降りてしまうことも多い。 ![]() 静止するクロコノマチョウ♀ 三重県鈴鹿市 2024年9月26日 ![]() 静止するクロコノマチョウ♀ 三重県鈴鹿市 2024年9月24日 刺激を与えてパタパタと翅を開いたときに広角で撮影した。 ![]() 静止するクロコノマチョウ♂ 三重県鈴鹿市 2024年9月25日 幼虫が終齢になるとジュズダマの葉を激しく食害するようになるので、これを目当てに蛹を探すことができる。派手な食痕があっても蛹が見つからない場合も多いが、おそらく下のようにカマキリに捕らえられる幼虫も多いのだろう。こういう例は3日間の撮影期間で2回確認できた。以前からジュズダマの株の上部に陣取っているカマキリを何度も見ていたので、こういうことがあるのではないかと思っていた。この撮影記録の10枚ほど上のジュズダマの食害写真も、その中程にカマキリが止まっているのが見える。 ![]() クロコノマチョウ幼虫を食べるカマキリ 三重県鈴鹿市 2024年9月25日 このように今年もクロコノマチョウを撮影することができた。ジュズダマが生える環境は不安定な場所が多いので毎年安定しているわけではない。昨年撮影した場所は今年はすっかりセイタカアワダチソウに覆われていた。所詮はジュズダマも雑草なのだが、その生育状況に一喜一憂している。 〈戻る〉 |