2024年6月17〜30日 モンゴル 15 タテハチョウ類 1 オオタカネヒカゲ
モンゴルで走っている車種は圧倒的に日本のプリウスの中古車が多く、その比率は50%くらいだろうか。2017年に来たときはもっと多かった印象があるが、ちょっと減ったようだ。今年はアクアやレクサスが増えてきている感じで、いずれにしても日本での役割を終えた車が多く走っている。そのためモンゴルの道路は日本とは反対の右側通行なのだが、走っているのは右ハンドルの車がほとんどということになる。ちょっと恐ろしいのは前車を追い越すときで、運転席からは前方の安全確認がしにくい。トラックを追い越すときなどは殆ど見えないので、かなり危険である。
![]() タカネヒカゲの類いは奇数年は個体数が少なく、あまり撮影に向いていない。日本でも高山蝶といわれる蝶の一部にも顕著な隔年発生をする種類がいるのだが、それと同じなのだろう。過去二回のモンゴル行きはいずれも奇数年だったので、期待しながらも見ることができなかったタカネヒカゲ類は多い。 オオタカネヒカゲは針葉樹林の周辺に生息している。前翅をピンと立てた姿は凜々しさも感じて、なかなか格好が良い。下の個体などはテリ張り真っ最中で、その緊張感が伝わってくる。といっても、下の個体の場合は触覚に接近したハエが気になっているだけなのかもしれないけど。 ![]() オオタカネヒカゲ♂ モンゴル ウランバートル 2024年6月29日 通常は好んで針葉樹の幹に止まる。下の個体は林中で倒れた木でテリを張っていた。 ![]() オオタカネヒカゲ♂ モンゴル ウランバートル 2024年6月29日 青い草にもとまるが、この色と背景はちょっと違和感を感じてしまう。 ![]() オオタカネヒカゲ♂ モンゴル ウランバートル 2024年6月18日 ♂がテリを張っている林で待っていると、時々♀も現れる。そういう意味では♂の行動は正しいのだろう。 ![]() オオタカネヒカゲ♀ モンゴル ウランバートル 2024年6月29日 樹幹でテリを張るのを広角で撮影した。 ![]() オオタカネヒカゲ♂ モンゴル ウランバートル 2024年6月29日 タカネヒカゲという名前からは岩礫上を飛ぶ蝶のイメージがあるが、下草の上も飛ぶし、そういう草の葉にも静止するのは上の写真に示したとおり。 ![]() オオタカネヒカゲ♂ モンゴル ウランバートル 2024年6月29日 環境を入れた飛翔写真も撮影できた。 ![]() オオタカネヒカゲ♂ モンゴル ウランバートル 2024年6月29日 この蝶が食べるのが針葉樹というわけでもないのだが、なぜそこまで針葉樹林にこだわるのだろうか。 ![]() オオタカネヒカゲ♂ モンゴル ウランバートル 2024年6月29日 ![]() オオタカネヒカゲ♂ モンゴル ウランバートル 2024年6月29日 ![]() オオタカネヒカゲ♂ モンゴル ウランバートル 2024年6月29日 テリ張りしている♂同士が接近すると卍飛翔が始まることがある。 ![]() オオタカネヒカゲ♂ モンゴル ウランバートル 2024年6月29日 ![]() オオタカネヒカゲ♂ モンゴル ウランバートル 2024年6月29日 ♂の追尾を受けて逃げている♀をかろうじて撮影できた。 ![]() オオタカネヒカゲ♀ モンゴル ウランバートル 2024年6月29日 モンゴルにはタカネヒカゲの仲間が沢山いるのだが、その区別はなかなか難しい。その中にあってオオタカネヒカゲは比較的わかりやすい種類である。針葉樹林内の空間という生息環境にも特徴がある。感覚的には日本ではヒカゲチョウ類(Lethe)的な行動パターンに近いと思う。先にも書いたがタカネヒカゲの仲間では格好が良く、存在感のある種類である。 〈戻る〉 |