2024年4月26,27日 北海道旭川周辺 エゾヒメギフチョウ 1
出発の三日前に急に思い立ち、北海道のヒメギフチョウを撮影に出かけた。カタクリとエゾエンゴサクの花畠は色の組み合わせがすばらしい。このセットでのヒメギフチョウの撮影は2019年に試みて証拠写真程度は押さえているのだが、満足な出来ではなく再チャレンジをしたいと思っていた。
![]() この辺りのカタクリの開花状況やヒメギフチョウの発生状況はいろいろな手段で入手できるので、遠くから行くにしても時期を合わせやすい。今回、急に出かけることを決めたのも、適当な情報があったからである。ただし日程が連休にかかると移動手段が確保しにくい。 ![]() 吸蜜するヒメギフチョウ♂ 北海道鷹栖町 2024年4月26日 二日間撮影したのだが初日は新鮮な個体も多く、楽しい撮影ができた。 ![]() 吸蜜するヒメギフチョウ♂ 北海道鷹栖町 2024年4月26日 ヒメギフチョウがよく吸蜜するのは午前中の早い時刻か午後の遅めの時間帯だが、この場所の光の方向やカタクリの花びらの形からするとやはり午前中が良い。 ![]() 吸蜜するヒメギフチョウ♀ 北海道鷹栖町 2024年4月26日 広角で環境を入れて撮影した。 ![]() 吸蜜するヒメギフチョウ♀ 北海道鷹栖町 2024年4月26日 エゾエンゴサクも沢山あるのだが、ヒメギフチョウの好みからするとカタクリに軍配が上がるようだ。カタクリに比べるとエンゴサクへの訪花を見るのはきわめて少ない。でもこの花に止まると花色が鮮やかなブルーで、とても印象深い姿になる。 ![]() 吸蜜するヒメギフチョウ♀ 北海道鷹栖町 2024年4月26日 本州で見るヤマエンゴサクに比べると茎がしっかりしているのか、ヒメギフチョウが止まっても撓んで曲がることがない。 ![]() 吸蜜するヒメギフチョウ♀ 北海道鷹栖町 2024年4月26日 食草のオクエゾサイシンは林床に沢山あり、時々産卵行動をとる姿もみられた。後で卵を確認しようと思っていたが、飛び立った蝶を追って目を離すと何処の葉っぱだかわからなくなった。 ![]() 産卵するヒメギフチョウ♀ 北海道鷹栖町 2024年4月26日 下のようにカタクリのピンクとエゾエンゴサクのブルー、そしてヒメギフチョウの黄色の組み合わせがすばらしい。 ![]() 静止するヒメギフチョウ♀ 北海道鷹栖町 2024年4月26日 下の三枚は同一個体なのだが、いろいろな花で次々と吸蜜してくれた。初めはキバナノアマナ。この花での吸蜜は初めて見た。 ![]() 吸蜜するヒメギフチョウ♀ 北海道愛別町 2024年4月27日 次はエゾエンゴサク。 ![]() 吸蜜するヒメギフチョウ♀ 北海道愛別町 2024年4月27日 最後にカタクリでしばらく吸蜜した。ギフチョウでの経験では、それぞれの個体は同じ種類の花で吸蜜することが多いという印象であったが、この個体のようないろいろな花で吸蜜をする個体もいるものなのだ。それとこの個体の背中には黄色い花粉状のものが付着しているが、近くに群落があったエゾノリュウキンカのような別の花でも吸蜜したのかもしれない。 ![]() 吸蜜するヒメギフチョウ♀ 北海道愛別町 2024年4月27日 こうして撮影適期のヒメギフチョウを二日間撮影できたが、両日共ほとんど雲がない晴天で気温が高く、とくに27日の旭川の最高気温は28℃を越えて暑かった。そのせいかヒメギフチョウの活動はとても活発であり、翅の鮮度が劣化するのが早かったように感じた。 〈戻る〉 |